社員と会社の懸け橋になる対話型人事制度

小さな会社の『自分で考え行動する』社員の創り方 その【2】




ダメ社員が自律型社員へ変貌する第一歩とは?

前回は仕事で失敗した時に社員を怒ってしまうと、社員は「ミスなくできる事をやり続ける」心理が働いて、チャレンジしなくなってしまうと言うお話をさせていただきました。今回は、どうすれば良いのか具体的な方法をお伝えしたいと思います。

社員がチャレンジしなくなる工程を簡単な図で表すと、
 
①仕事でミスする

②怒られる

③ミスしない範囲で仕事をこなす

④チャレンジしなくなる

このような感じのパターンになっていると思います。

ここで注目してもらいたいのは、「④チャレンジしなくなる」という結果を導いている原因は、「②怒られる」という行動である事です。逆に考えると、「ミスをしても怒られない」という「安心感」を社員に与えることができれば、チャレンジする行動が増えてきます。

実際、私は部下の指導をする時に、その部下が「ミスをして怒られるのが嫌」なタイプなのかどうかを見極め、もし該当する場合は、その部下がミスをしても責めずにフォローする言葉をかけ続けるようにしています。その結果、徐々にミスをする回数が減り、仕事に取り組む姿勢も以前に増してグッと良くなりました。

安心感を与え、社員に信頼してもらう

これが自分で考えて行動する社員を創る第一歩となります。次回は、複数あるネガティブな要素に対して、どのようにして安心感を与えるかについてお伝えしたいと思います。

 



この記事を書いた人
人事コンサルタント 光永尚慰(みつながなおやす)

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